ミスアメリカ その歴史と歌
今年のミス日本が決まったようです。
度會 亜衣子(わたらい あいこ)さん。
東京大学医学部に在学中とかで、まさに才色兼備。最近のミス日本は、高学歴志向が強くて、普通の大学に在学している女性は、なかなかミスに選ばれない傾向があるようです。
この方。
日本ではミス日本が選ばれていますが、アメリカでは当然のことながらミスアメリカが選ばれます。
今年のミスアメリカ。HPをご覧ください。
今年の優勝者。Nia Franklin(ニーア・フランクリン)さん。
黒人のミスは、今のアメリカではもう当たり前のこと。インド系や東アジア系の出場者も普通にいます。
このミスアメリカについ、2つほど話題を。
ミスアメリカは今年から水着審査を廃止しました。HPを見ていただくとわかる通り、水着審査をやっていません。
実はミスアメリカは、かなり保守的な傾向のあるミスコンテストで、水着審査にしても、かなり長い間ビキニ姿を披露していませんでした。
ワンピースか、セパレートの水着だけでした。
それがワンピースはともかく、セパレートの水着なんか売っていないと、出場者からクレームが付き、それでビキニを認めることになった、という経緯があります。
セパレートというのも、なんだかすごい話ですねw
もっとも、水着を止めたといっても、こんな感じです。
これは水着じゃないんでしょうかw
ちなみに、歴代のミスアメリカの水着姿。なんと日本の時代区分で「戦前」にあたる時代から水着審査をやっていたようですね。
もう一つ。
ミスアメリカにはテーマソングがあります。「There She Is」で、1953年から使われています。
半世紀以上、同じテーマソングでやっているというのも、歴史を感じさせ、ミスコンテストの権威にも貢献しています。
お聞きください。
なんとも50年代のミュージカル調ですが、それだけに歴史を感じさせるテーマソングです。
ミスユニバース世界大会 2018 いくつかの話題
ミスユニバース世界大会 2018年が、タイ・バンコクで華々しく開催されました。
今年の優勝は、ミスフィリピン。Catrina Grayさん。
日本代表は、加藤遊海さん。
大会では、セーラームーンの格好をする予定とのことでしたが、実際にこの衣装で出たんでしょうか。
ミスユニバースは、各国代表がその国のイメージを表す衣装を着用するのが、慣例となっています。過去には忍者の姿をした代表もいました。
現在の、日本の世界イメージがアニメキャラクターというのも、時代でしょうか。
ところでいくつか、ミスユニバース2018の話題を。
今回の大会はバンコクで開催されました。タイで開催されるのはこれで3回目です。
ちなみに日本で開催されたことはありません。タイがミスコンの盛んな国であることは、知る人ぞ知るといったところ。
この開催回数をみても、いかにタイでミスコンテストが盛んなのかわかります。
ミスの選考に関して、開催国の意向が強く働くことは、スポーツと同じ。いわばアゥエーとホームの関係になります。
それなので、過去ミスユニバースにはタイ代表が複数回選ばれています。
今回も、タイではないですが、隣国のフィリピン代表が優勝しています。
さて、過去タイではミスユニバースの代表に、タイ人でない人が選ばれることが多かったのです。
どういう意味かといえば、現地で「輸入ミス」と呼ばれていたので、この言葉がすべてを表しています。
つまり、タイと何か少しでも関係のある外国人を、ミスユニバース代表として選出していました。
なので、過去の代表の中には、タイに住んだことも無く、タイ語すら話せない人もいたのです。
それも過去のことのようで、2018年度の代表はタイ人です。
この方は、アメリカの大学を出て、銀行に勤務しているバリバリのキャリアウーマンとのこと。
それにしても、どうして過去にはミスユニバース・タイ代表を「輸入」しなければならなかったのか。
理由ははっきりしません。しかしそれらしい理由として、ひと昔前は、タイの若い女性に英語が話せる人がほとんどいなかったのも、一つでしょう。
ミスユニバース世界大会は、ほとんど英語でオペレーションが行われるので、英語が出来ないと審査員の質問に答えるのにも苦労するのです。
そういえば、今大会でもアメリカ代表が、ベトナム代表の女性が英語が話せないことを揶揄するような発言をして、顰蹙をかっていましたね。
そして、もう一つの話題。
今大会のスペイン代表として、トランスジェンダーの女性が出場しました。
この方。
Angela Ponceさん。トランスジェンダーということは、ちょっと前までこの方は男性でした。性転換して女性になったのです。
タイは、このトランスジェンダーに寛容な国であることはよく知られています。
Miss International Queen(ミス・インターナショナル・クイーン)、トランスジェンダー女性のミスコンテストは、毎年タイで開催され、盛り上がります。
今年の様子。水着審査もちゃんとあります。
日本ではミスおかま、などと揶揄するような言い方もされますが、タイでは何の問題もなく受け入れられています。
今年の優勝は、ベトナム代表。
いよいよ女性のイベント、ミスユニバースにもトランスジェンダー女性が進出かと、感慨深いものがあります。
しかし今回の出場も、開催国がタイで無ければ出られたかどうか。
トランスジェンダーに寛容な国、タイのホームであったればこそ、スペイン代表も出場できたと考えてもいいかもしれませんね。
かつて行われていた、ミス東京コンテスト
あと数か月で平成が終わります。このお正月は最後の平成のお正月となりますね。
昭和の思い出。ミス東京コンテストが行われていました。
23区と各市群から代表が選ばれて、華やかに開催。プレゼンターは東京都知事がやっていたようです。
当時の映像。昭和49年度は47人が出場していました。
こちらは昭和55年度。
昭和58年。この頃から映像がカラー化されています。
著作権の関係でフィルターがかかっていますが、ご容赦ください。
BGMがなんだか時代を感じさせます。
平成にはいった頃から実施されなくなりました。
スポンサーの中日新聞社(東京新聞を発行している)がスポンサーを降りたことが最大の理由ですが、この当時にわかに起こったミスコン批判を気にしたこともあったのでしょう。
もうすぐ平成から新しい時代にはいります。
再開したいものですね。
ミセスでも応募できるミスコンテスト 有馬こゆな
ミセスでも応募できるミスコンテストをご紹介します。「有馬こゆな」です。
もっとも、これを「ミス」コンテストと呼んでいいのかどうかわかりませんが。
有馬温泉は、全国的にはわかりませんが、関西では有名な温泉。関西の人なら、一度は行ったことがあるかもしれない、ポピュラーな温泉です。
この有馬温泉をPRする、PRレディを募集するというもの。
これが募集要項。
第4回 有馬こゆな
第3回 有馬こゆな
このように、まだ4回しか開催されていません。
もっとも、その前は有馬温泉ゆかたレディとして、かなり長い期間実施されていました。ちなみにその頃から、既婚者でもOKだったようです。
有馬温泉ゆかたレディ
既婚者だから、美女ではない、魅力ある女性ではない、ということは全くありませんよね。
ミスコンテストは 女性の 女性による 女性のためのイベント
タイトルの意味はこうです。
最近、世界のミスコンテストは主催者が女性であることが増えているからです。
もっとも、ミスコンテストの統計があるのかどうかは知りませんから、比率でいうと主催者の男女比がどちらに傾くのかは、定かではありませんが。
かなり以前から、アメリカを代表するミスコンテスト。ミスアメリカは主催者が女性になっていました。
現在の主催者は、1989年ミスアメリカ・Gretchen Carlsonさんです。
彼女は「ミスアメリカはミスコンテストではない。」と発言したり、就任後に水着審査、イブニングドレス審査を廃止したりと、かなり大胆な改革を行っています。
ミスフランスは、1927年に第1回大会が開催された、世界でも最古級の歴史を誇るミスコンテストですが、現在は、ここも主催者は女性。
Genevieve de Fontenayさん。 この方。
いかにもフランスマダムといった感じですね。
また、大会委員長はSilvie Tellierさん。2002年のミスフランスです。
ミスフランスも、今や主催者も運営委員会も女性が主導しています。
ミスフランスのHP
日本でもその傾向は同じ。三大ミスコンテストの主催者は、今やすべて女性です。
ミスユニバースジャパン
ミス日本
ミスインターナショナル国際大会、日本代表大会 主催。
一般社団法人 国際文化協会
このように、日本の三大ミスコンテストは、主催者・運営代表がすべて女性となりました。
今のミスコンテストは、女性の、女性による、女性のためのイベントなのです。
これからも、女性目線のミスコンテストが続いていくのなら、これは素晴らしいことです。
ミスあきたこまち 輝く地方ミスコン
ミスあきたこまち というミスコンテストが秋田県で開催されています。
秋田の銘柄米「あきたこまち」をPRすることが目的。
毎回開催され、元気のいい地方ミスコンテストです。
以下が、今年のようす。
こちらがミスあきたこまち 募集要項 です。 応募はこちらから。
応募条件として、秋田県出身者で秋田県在住または東京近郊在住の方、とあります。
ようするに、東京で行われるキャンペーンに参加可能な方、ということですね。
こういうキャンペーンガール型のミスコンテストは、特に独身者にこだわらなくてもいいのではと思ってしまいますが。
水着審査も無いので、こういうのを嫌う方にはいいかもしれません。
毎年開催される、元気のいい地方ミスコンテストです。
ミスコンテスト ミスコン 募集 応募 募集要項
神戸ではウェディングクィーンが選ばれています
今年で第9代となる、神戸ウェディングクィーンが選ばれています。
神戸の結婚式ビジネスを活性化させようというコンセプトで、神戸市商工会議所が開催しているものです。
今年度は、このお三方。
左から
東嶋静香さん。関西学院大学
古本理沙さん。甲南女子大学
立石幸菜さん。神戸女学院大学
このウェディングクィーンは、まだ9回目のコンテストですが、コンテストのコンセブとからして、既婚者でもいいのではと思います。
とはいうものの、現在の募集要項は未婚者に限る、とのこと。結婚・出産経験もないこと、という条件です。
結婚式のアピールが目的なのだから仕方が無いのかもしれませんが、未婚はともかく、出産経験まで云々するのは、今の時代いかがなものでしょうかね。
以下が募集要項 です。応募するならこちらから。
神戸ウエディング会議|結婚しようよ神戸で! | 第9代神戸ウエディングクイーン 募集受付中!
既婚者かどうかは不明ですが、過去には年齢がもう少し上の方も選ばれているようで、あるいは既婚者もいたのかもしれない。
今の時代、ミスコンと言ってみても、未婚者に限って何か意味があるのか、とは当然考えていい事のはず。既婚者でも魅力のある方は大勢います。
いずれミスコンテストも既婚者も可となるのかもしれない。でもその時は、名称は「ミス」ではなくなるでしょうけどね。